【感想】佐藤航陽『お金2.0』仮想通貨が詐欺とか怪しいって人はとりあえず読もう!
ども!
仮想通貨を少額ではじめながら、お金のことを勉強してます山田猫(@nouka_ni_naruyo) です。
佐藤航陽さんの新刊『お金2.0』が、めっちゃくちゃおもしろかったです!
何がおもしろいって、点と点が一気につながっていく感覚が最高です。
ここ数年、経済に関するたくさんの新しいサービスやテクノロジーがでてますよね。
VR、AI、シェアリングエコノミー、仮想通貨、ビットコイン、評価経済、価値主義、トークンエコノミー、VALU、エアビー、ウーバー・・・・
こういう新しいワードって、一つ一つはなんとなく意味や仕組みを理解していても、その背後にある大きな流れまで理解できる人って少ないんじゃないでしょうか。
『お金2.0』では、新しいテクノロジーやサービスをパズルのようにつなげてくれますよ。ほんとおすすめ!
はい!で、今回は『お金2.0』の中でも特に仮想通貨、ビットコインについての内容がかなり腑に落ちたので紹介したいと思います。
- 1 仮想通貨は「分散化」という大きな流れの延長線にある
- 2 「分散化」ってどういうこと?
- 3 仮想通貨を支えるブロックチェーンは「分散」システム
- 4 仮想通貨は、もう止まらない、というかこれからはじまる
- 5 まとめ
1 仮想通貨は「分散化」という大きな流れの延長線にある
今起きているのは、あらゆる仕組みの「分散化」
佐藤さんによれば、数年前から登場しているシェアリングエコノミーやメルカリ、またはAirbnbなどはすべて「分散化」 という社会の流れの中の一つらしいです。
仮想通貨も、この「分散化」という社会の流れ・変化の中のひとつ。
つまり、仮想通貨ってここ最近急にでてきたようにみえますが、大きな社会の変化や流れの中にある、ということです。
2 「分散化」ってどういうこと?
「分散化」というワードは、「中央集権」という言葉と比べて理解するとわかりやすいと思います。
中央集権というのはイメージ的にはこんな感じ
『お金2.0』では
必ず中心に管理者が存在し、そこに情報や権力を集中させること
と説明されています。
国の仕組みなどが中央集権にあてはまります。
逆に、「分散化」はこんなイメージです。
分散化とは
・中心に、権力や情報を独占している管理者がいなくても回る仕組み
・個人と個人がネットワークで密につながっている仕組み
・システムとしてネットワークが自動で回る仕組み
という感じです。
例としてあげれば、エアビーが挙げられます。
厳密に言えば、エアビーも中央集権ではありますが。
Airbnbは不動産を所有しているわけではなく、ただの個人と個人をつなぐネットワークを構築し
ているだけですよね。
で、大事なことは、これからあらゆるものが「分散化」というシステムで動き始めるということです。
3 仮想通貨を支えるブロックチェーンは「分散」システム
(出典:日本銀行ワーキングペーパーシリーズ)
で、もちろんのことビットコインなどの仮想通貨は、分散システムで成り立っています。
4 仮想通貨は、もう止まらない、というかこれからはじまる
まとめると!
これからの社会はざっくり言えば
「中央集権」で動いていたものが
→「分散化」システムで動くようになる
です。
大きな社会の流れを理解した上で、仮想通貨について考え直してみると、仮想通貨があと10年はとりあえず社会の中にじわじわ浸透していくと思います。
5 まとめ
もし、仮想通貨が時代の流れに逆行していたり、早すぎたりしていたら、ここまでのインパクトや話題性はなかったでしょう。
仮想通貨について最近はかなりへったようですが、”新しい詐欺”とか”すぐに崩壊する”とか”国家が管理しないなんてすぐに崩壊する”とかいろんな意見があったようが、おそらく大きな流れを考えれば、こういう意見は消えていくはずです。
ということで、
・仮想通貨について社会の流れからしっかり理解したいという方、
・仮想通貨ってバブルでしょ、なんか怪しいっていう方
・投資する前に、勉強したいんだけどおすすめの本探してるって方
ぜひ読んでみてくださいね!
以上、猫でした〜
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